分泌型IgA (sIgA)は、J鎖で結合された2つのIgAモノマーから成り、分泌成分を含んでいます。これは、粘膜のラミナプロピアに位置する形質細胞によって生成され、唾液、涙、鼻粘液、気管支粘液、消化管分泌物、母乳、初乳などの体液に存在します。分泌型IgAの形成は、血清IgAの合成とは独立して行われます。したがって、血清IgAの欠乏は必ずしも分泌型IgAの欠如を意味するわけではありません。新生児と乳児は母乳を通じてsIgAを供給され、これにより消化管感染症に対して受動的に免疫されています。便中のsIgA濃度からは、腸粘膜の自己防御に関する推測が可能です。sIgAの欠乏は粘膜免疫系の活動が低下していることを示唆し、一方でsIgAの値が上昇している場合は、活動が増加しており、したがって腸粘膜の局所的な炎症を示しています。
このELISAバージョン(K 8880)は、1ポイントキャリブレーションに基づいています。